地形譜 / 中尾峰
ビデオ/3分/2008
パソコン上で音声データの波形を眺めているうちに何か地形の断面のようにみえてきた。普段見ることができない”音”というものがここまではっきりと画面に記されていることをとても興味深く思い、音を地形によって記すことはできないかと考えたことからこの作品に至りました。音を覗き込んだ時に見えて来る風景のようなものを映像化できたら、と思いながら取り組みました。
もようさらさら / 奥山美由紀
ビデオ/3分/2008
模様を眺めるのは楽しい。特にペイズリー模様は魅力的。花に見えたり、葉に見えたり、果物に見えたり、プランクトンに見えたり。最もエネルギッシュな模様。
wardrobe / 槇野智子
ビデオ/3分/2008
好きなモノを使ってただ撮影、動画を作りました。
色々考えてたのですが、結局その場の思いつきがほぼです。
なので全く内容がありません。
折り紙・和紙を、千切っては貼り、撮る、という作業は面白かったです。
画面がボヤけてたり、ガタガタしてますが気にしないで下さい。
少しでも印象に残ればいいな、と思います。
dorothy(ragged film#4)/ 島田量平
ビデオ/10分/2008
今作品は、「ragged film」シリーズの4作品目。
同じフィルムが6回ループをする作品。
1回ごとに、フィルムに直接スクラッチやペイントなどを加え、フィルムが次第に変化していく。
音楽は、京都のターンテーブルディオBusRatchによるもの。
ジョン / 外山光男
ビデオ/6分/2008
夜の町をジョンと一緒に歩きます。
でも、もう、ジョンは死んでしまったジョンです。
「もし、私がこのまま幽霊になったなら、また名前を呼ばせてね。」
帰り道は友達が送ってくれました。
DOOR / 渡辺麻美紀
ビデオ/3分/2008
ドアの向こう側には、どんな世界があるのだろう。
想像通りの世界だろうか。
もしかしたら、ノックが合図となって、合図のたびに
ドアの向こう側の世界は変わっているのかもしれない。
そんなことを想像しながらつくりました。
I am here / カナヅ
ビデオ/5分/2008
ヒトリで黙々と歩いていると、何となく意識が飛んでしまうことがあります。
アレレ?いつものアノ道は通ったかしら?
この作品は意識が飛んだって何だって自分が今確実に歩いているという証拠です。
私の素 / 橋本七重
ビデオ/3分/2008
私の体の中で、いつもかたつむりがうごめいている、と感じていた時期があります。出しても出しても私の素であるかたつむりは消えないのです。そんな時の自傷行為を、作品にしました。
最終列車の夜 / 藤衣真菜
ビデオ/3分/2008
暗闇の中を走る 列車に乗っていると、
「このままどこにも、辿り着かないんじゃないか」と、思うことがあります。
そんな気分におそわれている最中、現れては通り過ぎて行く車窓の景色の中に、自分と並走して飛んでいる、光る「何か」を見ることがありました。
そのとき、颯爽と飛んでいく「何か」を夢想して、長い移動時間も退屈しなかった子ども時代の記憶が甦ってきたことが、このアニメーションの出発点でした。
居住迷宮 / 齊藤ナスカ
ビデオ/5分/2008
私は「『嫌い』を『お気に入り』にする為に、脳内で好き勝手妄想する事」を処世術としてきた気がする。去年巨大マンションに住む事になった時、この建物がつまらなくて大嫌いだった。しかし、毎日通る事で体感する妙な不自然さと殺風景な空気感に段々惹かれ、想像上で動かして遊ぶ様になると愛着がわいてきた。その物質的な静の空間に人の視点で動を加え、想像を映像化する事で、自分の住居と少し仲良くなれた様な気がする。
アドムカダモン / 大須賀政裕
ビデオ/3分/2006
「蝶は宇宙の記憶と関係し、鳥は宇宙の思考内容であり、
蝙蝠は宇宙の夢の像である」
R.シュタイナーの超感覚的世界観をアニメーションの手法によって探る。
東京ミンチ / アラマキ
ビデオ/5分/2008
私自身に見えている街の日常を一部再現した形の物です。
社会を歩いているうちにみんな固いスカートを穿いているのでは。
それは案外心地の良いものかもしれない。
※上映順